ニキビ・大人ニキビ・吹き出物

【症状】顔などにできる、かゆみのない肌の炎症

一般的には、20歳までにできる皮疹を「ニキビ」、20歳を超えてからできる皮疹を「吹き出物」あるいは「大人ニキビ」と呼びますが、いずれも同じものと考えていいでしょう。正式には「尋常性痤瘡」と言います。顔や背中、胸などに小さなぶつぶつが現れ、炎症が起きてくると赤くなって膿がたまります。膿が出ると、褐色の色素沈着やへこんだ瘢痕になることがあります。肌は荒れますが、かゆみがないのが特徴です。

にきびと間違えやすい皮膚の病気に、「酒皶」(しゅさ:鼻先、ほお、額、下あごなどに赤い丘疹が現れる。血管運動神経の障害)や、「顔面播種状粟粒性狼瘡」(鼻を中心として両ほおが赤くなる。毛包の免疫疾患)があります。

【原因】皮脂が毛穴をふさいで炎症に

ニキビの原因は、皮脂の過剰な分泌です。思春期になると、男性ホルモンの分泌の増加にともない皮脂の分泌も活発になり、ニキビが発症しやすくなります。また、便秘や月経周期によって悪化することがあります。しかし成人すると、一般的にニキビは次第に減少していきます。

ニキビの段階
  1. 面皰…皮脂が分泌して毛穴の出口が角化して詰まると、皮膚に黒い点が生じます。
  2. 丘疹…毛穴に皮脂がさらにたまると皮脂が大好物なニキビ菌が繁殖し、赤い炎症が起こります。
  3. 膿疱…炎症がさらに進むと、膿を持つようになります。触れたりつぶしたりすると、炎症はさらに悪化します。
  4. 瘢痕…炎症は一度悪化すると、完治してもニキビの跡が残ってしまいます。

 

【考え方】ニキビの種類から、内臓の問題を見つける

「内臓の問題は、皮膚に現れる」とよく言われますが、ニキビもその一つで、ニキビの種類やできる場所、できる時期によって、どんな問題があるのかがわかります。漢方薬は、その問題を解消するために用います。

【処方例】ニキビの種類によって異なる処方を

例えば赤いニキビは、血に熱がこもった状態(血熱)です。この場合は、血の熱を冷ます「涼血薬」(りょうけつやく…牡丹皮〈ぼたんぴ〉など)を用います。

白くて丘疹ができるニキビは、津液のかたまり(湿:しつ…水が多い状態)と考え、体内の余分な水分を排出させる「利湿薬」(りしつやく…ヨクイニンなど)を使います。

生理前にフェイスラインにできるニキビは、血の滞り(瘀血:おけつ…血液の流れや血液の質が低下した状態)との関わりもあるので、血の流れをよくする「活血剤」(かっけつざい…桃仁〈とうにん〉など)を加えることもあります。