耳鳴り<その2>

肝は腎の支えによって効力が保たれています。
腎は基本的には老化によって衰えます。

いつも我慢強く仕事をされている、
周りに気遣いがあり
前向きで向上心が高い、このような状態は、
長い時間をかけて少しずつ
肝の力を使っていることになります。

そのような方は、肝を酷使したことで
余計に腎が弱まり、
また加齢とともにさらに腎が弱まり、
耳鳴りが起きることがあります。

この場合はジージーと
セミが鳴くような耳鳴りを訴えます。

多くの方は昼間、音がしているところでは
あまり気にならないのですが、
夜静かになるとジージーと低い音が気になるのです。
その結果、不眠になったりイライラしたりします。

また、その不眠・イライラが気になり、
さらに耳鳴りがひどくなることがあります。

これは、自律神経のうちの
交感神経が過剰緊張気味の状態であり、
漢方では、肝の失調と考えます。

耳鳴りを改善する漢方薬は、
補神薬を主とするか、疎肝理気薬を主とするか、
あるいは気を発散させる理気薬を主とするか、
さらには降気薬を加えるかは、
人に依ってみな違います。

それが、個人にあわせて漢方処方をする理由です。

では、具体的にどのような漢方薬を使うのか?
これについては、次回お話し致します。