【今週の漢方】血虚(けっきょ)とストレスの関係性

漢方では患者様を診断することを弁証(べんしょう)といいます。

弁証の方法として、以下のようなものがあります。

  • 八綱弁証(はっこうべんしょう)
  • 六淫弁証(ろくいんべんしょう
  • 気血津液弁証(きけつしんえきべんしょう
  • 臓腑弁証(ぞうふべんしょう)
  • 経絡弁証(けいらくべんしょう

血虚(けっきょ)は気血津液弁証(きけつしんえきべんしょう)に該当する考え方です。
この弁証方法は気、血、津液(水)の過不足や運行失調などからくる不調を分析します。

実際のところ血の変調は「心」、「肝」、「脾」などの臓腑と関連することもあり気血津液弁証を用いる際は臓腑や経絡などの弁証も用います。血のもつ生理的な作用は全身に栄養を与える滋養作用と精神的に落ち着かせる寧静(ねいせい)作用があります。

血虚の時はこれらの力が弱っている状態です。

以下に該当される方は血が消耗され続けているのにも関わらず、血の生成が十分にされないため、やがて『 血虚 』の状態へと移行していきます。

  • よく気を使う人
  • 睡眠不足
  • 食生活等があまり良くない

血虚の症状の例

  • 冷え性
  • 爪や髪の劣化
  • 便秘
  • ドライアイ
  • 乾燥肌
  • こむら返りが増える
  • 顔色が悪い
  • 頭がぼーっとする

一度血虚の状態が形成されるとストレスとの関わりあいに変化が生じます。

ストレスの閾値が下がるので他人の何気ない言動に傷ついたり、悪気のない相手を驚嘆させることがあります。
自分のとった言動や行動にも自信がもてず、それがまたストレスとなります。


血虚を治す代表漢方

血を補い、補った血を体の隅々にまで運ばせることを促す生薬の組み合わせとして、四物湯(しもつとう)があります。

四物湯:当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、地黄(じおう)の四種類の生薬が入っています。

血虚の方の中には気虚(ききょ)を併発している方も多く見受けられます。

気虚とは元気、エネルギーが不足している状態です。
そう言った時はレオピンや補気効果のある漢方も併用します。

ストレスといえば四逆散(しぎゃくさん)や柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などが浮かびますが、シンプルに虚しているものを補ってあげるだけでも症状が好転するケースも存在します。

私たち廿野漢方薬局では、その方の状態を診て、お話を聞き、その方にあった漢方をオーダーメイドでお作りします。同じ漢方でもその方に合った生薬の分量に調整し、より効果のある漢方薬を作りお渡ししています。

また、定期的に通っていただくことで、生薬の組み合わせや量を調節し症状の改善を効率的に促します。アフターフォローも手厚いので何かお困りの方はまずはお気軽にご相談ください。


当漢方薬局(漢方ツヅノ薬局)の漢方相談では、店頭での相談とZOOMでのオンライン漢方相談も可能となりました。
お客様のお話を親身になってお伺いし、その方のお身体の状態に合わせて適した漢方を選びオーダーメイドでお作りしています。

お身体の不調や不安など気になることがあれば、お気軽にご相談ください!!

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