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【症状】腎臓部の痛みや血尿が起こります
女性の生理変化は、思春期・成熟期・更年期が、7の倍数で分けられます。更年期障害は、42歳~50歳代に起こる生理変化による不調を言います。その原因は、主に体内の水(水液)の運行をつかさどる臓である「腎」の衰えにあると考えられます。
腎は生長、発育、生殖などの働きをコントロールし、老化にも深く関与します。そして生命エネルギーの源となる物質であり、腎に貯えられる「腎精」は、ホルモンのような働きもします。この腎の働きが更年期になると衰え、腎精も減少していくため、身体にさまざまな障害が現れるのです。これは女性に限定されるものではなく、男性にも起こります。
また、更年期に多い生活環境の変化が「肝」や「脾」や「心」といった他の臓に失調を起こし、さまざまな症状が重なり合って現れたりもします。
【原因】尿内の塩類が、なんらかの理由により結石化
食べたものは、体内で燃焼しますが、その際にできたものが尿の中に出てきて塩類になります。この塩類が結石となるのですが、その原因や発生のしくみは明らかではありません。ただし次のような場合は、結石ができやすいと言われています。なお、以前はシュウ酸の多いホウレンソウなどを多く摂ると結石になりやすいと言われていましたが、現在では否定されています。
結石の原因と考えられているもの
尿路奇形
神経障害
脳や脊髄の損傷、腫瘍
長期の臥床
尿路感染などによる尿の停滞
副甲状腺機能亢進
高カルシウム尿症
代謝異常
【考え方】「痰湿」が石化したもの
漢方では、尿路結石は余分な痰湿(たんしつ…体内に滞った水分からできる代謝異常物質)がたまり、温熱過多により固まって石になったと考えます。
【処方例】熱と水を取り除く
尿路結石の場合、漢方では熱を冷まし、余分な水分である「湿」を除く「清熱利湿」(せいねつりしつ)を中心に治療します。