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生理が不規則・・・
病院で検査を受けて排卵していないと言われた。
そんな悩みや病院での診断を受けて、「PCOS」や「PCO」という言葉を聞いたり調べてきた時に出てきたけど何が違うのかわからないと感じられた方が多いのではないでしょうか。
実は、この2つは似ているようで意味が全く異なります。
簡単に説明すると、PCOは“卵巣の状態”を表す言葉であるのに対し、PCOSはホルモンバランスの乱れを伴う”疾患”を表します。
本記事では、それぞれの違いと病態を丁寧に説明しながら、『東洋医学・漢方・中医学』の視点や考え方からどのように体質を整えていくのかについても解説していきます。
PCOSとPCOの違いと病態

POC(多嚢胞性卵巣)とは?
卵巣の中に卵のもとである小さな卵胞(2-9mm)が多数(片側に10個以上)存在し、卵巣が少し腫れているような状態のことをPOCといいます。卵巣の形はPCOSのようであっても、月経が規則的で排卵も正常な場合もあります。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは?
PCOの卵巣の状態に加え、卵巣の働きやホルモンバランスが乱れることで、排卵障害やホルモン異常を伴う疾患。
PCOSは、以下の3つ全てを満たす状態を指します。
- 月経周期異常 (無月経・稀発月経・無排卵周期症のいずれか)
- 多嚢胞性卵巣またはAMH高値
- アンドロゲン過剰症またはLH高値
- LH高値はLH基礎値高値かつLH/FSH比高値で判定
肥満の場合は、LH/FSH値で判定
- LH高値はLH基礎値高値かつLH/FSH比高値で判定
PCOSやPCOに対する、東洋医学・漢方・中医学の考え方

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)やPCO(多嚢胞性卵巣)は、西洋医学ではホルモンバランスの乱れなどとして説明されますが、東洋医学(漢方・中医学)では「体質の偏り」として捉えます。
具体的には、体の中に余分な水分や老廃物がたまりやすい「痰湿(たんしつ)」や、血の巡りが悪くなる「瘀血(おけつ)」がベースにあると考えられています。
さらに、ストレスによる気の巡りの乱れや、血の不足、生命エネルギーである「精」の不足などが重なることで、排卵しにくい状態や生理不順が起こるとされています。
このようにPCOS・PCOは単なる卵巣の問題ではなく、全身のバランスの乱れとして考えることが、漢方治療では重要なポイントになります。
PCOS・PCOにおける瘀血(おけつ)の症状
PCOS・PCOにおける「瘀血」の症状には、以下のような症状があります。
- 卵巣の壁が厚く硬くなる
- 卵巣周囲の血流が滞る
- 無月経・稀発月経
- 経血色が黒や茶色
- 頭痛・生理痛などの痛み
- 経血に塊がある
- 唇や舌の色が暗い
- 舌の裏の静脈が上は細く下は太い/曲がっている/太さは変わらないが下部に豆の状態 etc.
瘀血(おけつ)とは?
瘀血とは、血の巡りが悪くなり、体の中で滞ってしまっている状態のことを言います。
本来、血は全身をスムーズに巡ることで、子宮や卵巣にも十分な栄養や酸素を届けています。
しかし、冷えやストレス、運動不足などの影響で血の流れが悪くなると、必要なものが届きにくくなり、体の働きにも影響が出てきてしまいます。
特に、子宮や卵巣の血流が悪くなることで、排卵が上手くいかなくなったり、、生理不順や生理痛の原因になることがあります。さらに、瘀血の状態が一定期間続くと、妊娠しにくくなったり、着床しづらくなることにもつながると考えられているため、漢方では、血の巡りを整えることを大切にし、体全体のバランスを改善していくことを重視します。
PCOS・PCOにおける痰湿(たんしつ)の症状
PCOS・PCOにおける「痰湿」の症状には、以下のような症状があります。
- 小卵胞が多い
- 卵巣のむくみ
- 体が重い感じ
- 体のむくみ
- 痰がからむ
- 雨の日の不調
- 軟便・下痢
- 食後の眠気、
- 肥満傾向
- 舌の苔が厚い
- めまいや吐き気 etc.
痰湿(たんしつ)とは?
痰湿とは、甘いものや脂っこい食事、味の濃い食事が続くことで、体の中に余分な水分や老廃物がたまりやすくなる状態のことをいいます。
本来、食べたものは胃腸で消化・吸収され、必要な栄養はエネルギー(気)や血となって全身に巡り、不要なものは体の外へ排出されます。
しかし、胃腸に負担のかかる食事が続くと、この働きがうまくいかなくなり、必要なものと不要なものの分け方(吸収と排出)が乱れてしまいます。その結果、本来は外に出るはずの水分や脂質が体内にとどまり、少しずつ蓄積していきます。
このような状態が続くと、食後に痰がからむ、体が重だるい、むくみやすい、雨の日に体調がすぐれないといった不調があらわれやすくなります。これらは「痰湿」のサインと考えられます。
さらに、体内にたまった水分や脂質が長期間かけて固まると、「痰」と呼ばれる状態に変化していきます。
痰湿は、短期間でできるものではなく、数年から数十年かけて少しずつ蓄積していく体質です。そのため改善にも一定の時間は必要ですが、食事の見直しや生活習慣の工夫、さらに体質に合った漢方薬を取り入れることで、比較的短期間で体の変化を実感される方も多くいらっしゃいます。
当薬局でも、体質を整えることで、採卵や移植の結果につながったケースをサポートしてきた症例もございます。

痰湿と瘀血が互いに悪影響を及ぼし合い、結びついた状態を「痰瘀互結(たんおごけつ)」と言います。
PCOやPCOSでは、この「巡りの悪さ」と「不要なものがたまりやすい状態」が重なっているケースが多く、これが体質のベースになっていると考えられます。
当薬局にご相談いただく中でも、このような状態では質の良い卵が育ちにくく、採卵で良好な胚盤胞が得られても着床に至らなかったり、着床しても流産となってしまうケースをこれまで何度も見てきました。
一方で、体質を整えることで、妊娠から出産までつながっていく方も多くいらっしゃいます。
漢方ツヅノ薬局での漢方による子宝サポート

当薬局では、痰湿(水分や脂の停滞)と瘀血(血流の滞り)を改善する漢方薬をベースにしながら、お一人おひとりの体質や現在の状態に合わせたご提案を行っています。
特に採卵前の30〜60日間は、痰湿を整える漢方薬を中心に強化していくことが、出産への近道になると考え、約15年日々研鑽してまいりました。
しかしながら、痰湿や瘀血に対する漢方薬を単に服用するだけでは、十分な結果につながらない場合もあります。
大切なのは「服用するタイミング」と「量」、そして「なぜその状態になっているのか」という根本原因を見極めてその方にあったタイミングと量を調整をしていくことです。
【採卵前の30日間、痰湿の漢方薬(その他にも2種類漢方薬を服用)を集中的に服用いただいた、お客様の例】
服用前のホルモンバランス(LH/FSH比)の数値は『LH10.8/FSH6.9』でしたが、服用30日後の採卵周期生理3日目には『LH6.9/FSH7.2』となり改善がみられ、その後の採卵で2個胚盤胞を獲得されました。
さらに2回目の移植で陽性反応が確認され、無事にご出産まで辿り着きました。
このように、体質に合わせた適切なタイミングと方法で整えていくことが、結果につながる大きなポイントになります。
漢方相談前にお問い合わせをされたい方は、
お問い合わせページよりご連絡いただく、もしくは当薬局代表電話(03-3765-5151)まで直接お電話ください。

