LINEで簡単ご予約/相談
2025年9月30日開催の勉強会のテーマは、「ニキビ(尋常性痤瘡)と漢方治療」でした。

今回はニキビでお悩みの18歳男性の症例を元に、廿野先生に説明していただきました。
ニキビは思春期に出ることが多いため、「青春のシンボル」と言われますが、症例の男性のように、長年ニキビに悩んでいる方は少なくありません。
思春期ニキビとは?
思春期以降に起きるホルモンバランスの変化によって皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌が増殖して起こる炎症です。
ニキビには以下の4つのタイプ(状態)があります。
- 白ニキビ:皮脂や古い角質が毛穴がつまった初期状態
- 黒ニキビ:毛穴に詰まった皮脂が空気に触れ、酸化して黒くなった状態
- 赤ニキビ:白ニキビや黒ニキビが悪化して炎症が起きている状態
- 黄ニキビ:赤ニキビが更に悪化し、化膿して膿が溜まっている状態
思春期ニキビに用いる漢方とは?
思春期ニキビに多いタイプが「赤いニキビ」ですが、その代表処方は「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」です。
顔が紅潮し脂っぽく、皮膚が炎症、化膿しやすいタイプに使用します。
配合生薬は以下の通りです。
◎ 祛風(体表の風邪(痛みやかゆみ)を除く)
防風・荊芥(けいがい)・薄荷(はっか)・白芷(びゃくし)・川芎(かわきゅう、または せんきゅう)
◎ 清熱解毒(熱を冷まして炎症を抑える)
連翹(れんぎょう)・黄連(おうれん)・黄芩(おうごん)・山梔子(さんしし)・甘草
◎ 排膿(化膿を抑える)
桔梗(ききょう)・枳実(きじつ)
赤い炎症が強ければ「清熱解毒」、化膿が強ければ「排膿」、湿熱が強ければ「清熱利湿」の生薬を追加します。
また、皮膚症状は「脾胃」(胃腸)とも関連があります。
飲食の不摂生やストレスによる過食等により体に「湿熱」が発生、症状が悪化するケースもありますので、生活養生も重要な対策です。
当薬局では、皮膚症状や体質に合わせて漢方薬(粉薬、煎じ薬、煎じパックなど)をご提案しております。
症例の男性のように、皮膚科に通っていてもなかなか症状が改善されないという方は、ぜひ漢方を検討してみてはいかがでしょうか。




漢方相談前にお問い合わせをされたい方は、
お問い合わせページよりご連絡いただく、もしくは当薬局代表電話(03-3765-5151)まで直接お電話ください。
皆様からのご相談やお問い合わせお待ちしております。