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2026年2月の勉強会、今回のテーマは「過敏性腸症候群」です。
廿野延和先生より、「過敏性腸症候群」について解説いただきました。

『過敏性腸症候群(IBS)』とは、検査をしても消化管自体には問題が見られず、ストレスを感じると腹痛や便秘・下痢などの症状が慢性的に起きている状態のことです。
ストレスや生活習慣が引き金となることが多く、ストレス社会特有の現代病といえます。
脳が感じた緊張や不安は、自律神経を介して腸の機能(蠕動運動 – ぜんどううんどう)に直接影響を与えます。
この「腸脳相関」によって下痢や便秘といった腸機能の乱れが起こります。
これを漢方の考え方では『肝脾不和(かんぴふわ)*』といいます。
※ 肝脾不和:肝気(自律神経)の失調により脾(消化機能)が低下すること。
過敏性腸症候群には主に3つのタイプがあります。
- 下痢型:男性に多く、ストレスや緊張でお腹を下す。
- 便秘型:女性に多く、慢性的な便秘で、コロコロ便・排便困難が多い。
- 混合型:便秘と下痢を繰り返す。
強いストレスや緊張を受けた時に腸の神経が過敏になり、激しい下痢や腹痛を起こすタイプです。
元々胃腸が弱い体質(脾虚湿実:ひきょしつじつ)がベースにあり、そこへ試験や会議の前、満員電車の中といった精神的ストレスを受ける場面で症状が発生します。この肝脾不和(かんぴふわ)タイプの人には、自律神経を整え(疏肝理気:そかんりき)、胃腸機能の強化(健脾利湿:けんぴりしつ)することが必要です。
【よく使われる漢方・生薬】
・疏肝解鬱(そかんげうつ)の柴胡(さいこ)、芍薬(しゃくやく)
・理気の木香(もっこう)、香附子(こうぶし)
・脾を元気にする白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)など
また、下痢は冷たい食べ物によって誘発されるケースもあります。
その場合は、温裏去寒(おんりきょかん)の附子(ぶし)や乾姜(かんきょう)を使って体の内側から温めるようにします。
腹痛、下腹部の膨満感、便が出にくい、コロコロとした便が主な症状です。
【よく使われる漢方・生薬】
ストレスや緊張による腸の通過障害(痙攣など)が原因ですが、その場合は桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)や小建中湯、大建中湯などの建中湯類(けんちゅうとうるい)を考えます。
便秘の状態によっては瀉下薬の「大黄」を加味します。
下痢か便秘か、どちらの症状が辛いかに重きを置いて対応します。
出ている症状や体質に合わせて生薬を選び、量を調節します。


『過敏性腸症候群(IBS)』は、主たる原因である自律神経の乱れを改善することも大事ですが、重要なのはストレスに負けない「胃腸の強化」だと廿野先生は強調されていました。
自律神経失調の改善も胃腸機能の強化も漢方の得意分野です。
当薬局では、じっくりお話をお伺いして一人一人の症状・体質に合わせた漢方薬をオーダーメイドでお作りしております。
『過敏性腸症候群(IBS)』で悩まれている方、日頃から胃腸の調子が悪いという方は、この機会にLINE、電話、メールでぜひお気軽にご相談ください。
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