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梅雨に入ると常に湿度が高くなり、体が重くだるくなります。
漢方では『湿』ととらえて体の中にできるものを「内湿」と言い五臓の中で「脾臓」が関係します。
甘味(糖質/脂質等)過多により脾が弱まって『湿』が生ずると考えます。
更に冷たく甘いものは余計に脾を困らさせます。
「湿邪困脾(しつじゃこんぴ)」とか「寒湿困脾(かんしつこんぴ)」と表現します。
若いころは胃腸機能(脾の強さ)が強いので氷やアイスなど多飲しても問題ありませんが、
歳を重ねるとこの時期冷たいものを取りすぎるとその後食欲がなくなり体が重くだるくなります。
これを『寒湿困脾』と表現します。
一方、梅雨時は湿度が多いたためこの外の『湿』が体の中に入ります。
人にもよりますが、漢方では『気』を大切に考えます。
気は五臓の気のほかに「衛気(えき)」「営気(えいき)」の代表的なものがあります。
この衛気が体の表面を守っています。
この衛気が弱いと梅雨時は内湿(ないしつ)、外湿(がいしつ)が重なって体が重くだるくなります。
漢方では、この状態を治すため
健脾利湿薬(けんぴりしつやく)【茯苓(ぶくりょう) 白朮(びゃくじゅつ) など】
また
補気益気(ほきえっき)する。
人参など使って体を守ります。他には衛気を補い強くする黄耆(おうぎ)なども使います