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パニック障害の中で多くみられるのが、
電車、高速道路上での動悸、息苦しさです。
自由に出入り、行動できないような場所で、
『ここでもし動悸(心臓が悪いのではという不安感)
がしたらどうしよう』と不安になります。
この動悸、息苦しさ、又は吐き気など
症状によって漢方薬は変わります。
動悸について、
生薬は桂枝と甘草の組み合わせをよく使います。
気の上昇は、桂枝、甘草と、
重い安神薬の竜骨牡蛎を使います。
粉薬で、桂枝甘草竜骨牡蛎湯はないので、
芍薬、大棗、生姜が入った、
桂枝加竜骨牡蛎湯を使います。
昔の書物、傷寒論にも“奔豚の病”と書いています。
茯苓、大棗が入った、
苓桂甘棗湯で対応することが書かれています。
また別に、金匱要略にも
“奔豚湯(甘草、川芎、当帰、半夏、黄芩、葛根、芍薬、生姜、李根皮)”
を挙げて書いています。
豚がお腹の底から突き上げるような感じを、
“奔豚の病”と言っています。
自律神経の中の、交感神経の過剰緊張が激しいと、
このような状態になる人もいるようです。