【定期漢方勉強会】夏の疲れ、秋の備えについて

今回は、2024/8/27に社内勉強会を開催いたしました!

今回の勉強会のテーマは

『夏の疲れ、秋の備え』

以下2つの内容を廿野先生にご説明いただきました。

  • 五行説(五季)に基づく「夏」・「秋」の考え方
  • 「夏」から「秋」にかけて生じやすい症状とその対策・予防について

※五行説(五季)については、8/23の【今週の漢方】(夏の疲れと秋への準備)にて詳細を説明しておりますのでご参照ください。

講師:廿野延和 社長

五行説(五季)に基づく、『夏』・『秋』の考え方と「夏」から「秋」にかけて生じやすい症状/予防策

『夏』の考え方と生じやすい症状/予防策

『夏』は湿気と暑さにより「脾胃(胃腸)」に影響しやすい時期であるため、「健脾利湿(けんぴりしつ)」の漢方薬を中心に使います。

代表処方は「四君子湯(しくんしとう)」・・・人参、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、炙甘草(しゃかんぞう)

疲れの一因でもある「気の不足」を補う代表生薬は「人参」ですが、それ以外にも昔から世界中で滋養強壮の生薬として使用されてきた「大蒜(たいさん)」いわゆる「ニンニク」もおすすめです。

そのニンニクを熟成させた抽出液をメインとした製剤が「キヨーレオピン」です。

『秋』の考え方と生じやすい症状/予防策

『秋』は、夏とは逆に乾燥と涼しさがメインとなり、「肺」に影響が出やすい時期です。

秋になり乾燥が進むと、喉や鼻の乾燥、咳嗽、皮膚のトラブルなどが目立つようになります。
そこで、秋は夏の疲れを取りつつ、潤い(津液・陰)を補う「補気生津(ほきしょうしん)」「補陰(ほいん)」をメインに使います。

代表処方は「生脈散(しょうみゃくさん)」です。

廿野先生曰く、今の時期から「気・陰」を補うものを取り入れると、秋に起こりやすい風邪や体調不良の予防になるそうです。


今年は記録的猛暑、雷雨、台風などの異常気象が多く、天候から受ける体への負担(ストレス)も少なくありません。

疲れや重だるさ、食欲不振など、体調不良がなかなか改善しない場合は、ぜひお気軽にご相談ください。


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