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2025年1月21日開催の勉強会のテーマは「花粉症と舌診(ぜっしん)」でした。
気象庁によると、今年の花粉飛散量は例年より多くなる予想です。
以下、ウェザーニュースの記事でも1月上旬から1月下旬では、すでに多くの方が花粉を感じ始めている調査結果が出ています。これからさらに花粉を感じる方が多く出てくると予想されます。

「花粉症」は、毎年この時期になると取り上げられるテーマの一つですが、今回は「舌診(ぜっしん)」とあわせて廿野延和先生に講義していただきました。
※「舌診」とは、舌の状態(色・形・舌苔など)を観察して身体の状態を判断する、漢方特有の方法です。

花粉症の初期で多く見られるのは、体の冷えに加え、外邪(花粉、寒さ)が体内に入り込み、くしゃみ、大量の鼻水が出る「寒湿タイプ」です。
その場合は、以下の生薬をメインに使います。
- 辛温解表薬(しんおんげひょうやく)・・・麻黄、桂皮
- 温裏散寒薬(おんりさんかんやく)・・・乾姜、細辛
上記のように、まず患者様の出ている症状を抑える薬を第一に選びます。
次に「舌診」で体の状態を判断して薬を追加します。
<水分代謝が悪いタイプ>
症状 参考例①
舌が胖大(舌がぼてっと大きい)、舌辺に歯痕がある
考えられる原因やカラダの状態
水分の取りすぎや胃腸不良で水分代謝が悪い状態
よく使用される漢方(参考)
「利水薬(りすいやく)」・・・茯苓、猪苓、沢瀉
症状 参考例②
舌に白い苔がいっぱい付いている
考えられる原因やカラダの状態
胃腸の不調が原因で、体内に余分な水分(痰飲:たんいん)が溜まっている状態
よく使用される漢方(参考)
- 「補気健脾薬(ほきけんぴやく)」・・・人参、白朮、茯苓
- 「去痰薬(きょたんやく)」・・・半夏
<気血不足タイプ>
症状 参考例
舌が痩薄で小さい。歯痕は無いか、小さい。
考えられる原因やカラダの状態
ベースに胃腸虚弱(脾虚)があり、気血が不足している状態
よく使用される漢方(参考)
- 「補気健脾薬(ほきけんぴやく)」・・・人参、白朮、茯苓
- 「補血薬(ほけつやく)」・・・当帰、芍薬、地黄
舌診(ぜっしん)に関して
舌診に関して、舌の状態と実際の症状が合わないことがあります。
その場合は、症状の方を優先して判断します。
当薬局では、症状や体質に合わせた漢方薬をご提案しております。花粉症でお悩みの方はぜひご相談ください。
漢方相談前にお問い合わせをされたい方は、
お問い合わせページよりご連絡いただく、もしくは当薬局代表電話(03-3765-5151)まで直接お電話ください。
皆様からのご相談やお問い合わせお待ちしております。
代表取締役社長 廿野 延和 - Tuzuno Nobuyasu –