【定期漢方勉強会】過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)について

2025年4月12日開催の勉強会のテーマは、現代人に多くみられる「過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)」についてでした。

廿野延和先生

過敏性腸症候群とは。。。
検査をしても消化管自体には問題が見られず、ストレスを感じると腹痛や便秘・下痢などの症状が慢性的に起こってしまっている状態のことです。

日常的にお腹に不調が起こっているので、少しでもお腹に異変があれば敏感に反応してしまいます。

行く先々でトイレの場所をきちんと把握しないと落ち着かないという方もいらっしゃいます。

特に、交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)のバランスの乱れが原因で起こる『自律神経の乱れ』が起こっている方によくこのような症状が現れます。

さらに、自律神経の乱れから「あれが起きたらどうしよう・・・」「これが起きたらどうしよう・・・」などと様々な想定をし緊張してしまう予期不安の方にもこの過敏性腸症候群のお悩みを抱えている方が多い傾向にあります。

お仕事を正確にこなす優秀な方や、完璧主義な方、向上心の高い方などは無意識のうちに予期不安を抱きやすいと考えられています。

漢方の観点から考えると、基本的に過敏性腸症候群のような症状でお悩みの方は肝脾不和(かんぴふわ)の状態であると考えます。

肝脾不和とは
ストレスを受けて肝の負担が増えると、の働きを抑えるようになり胃腸に不調が出るという考えです。
※肝:自律神経や情緒を制御する五臓の1つ  脾:食事の消化吸収を行い、気血水を作り出す

元々の体質で脾(胃腸)が弱いケースが多く脾(胃腸)を強くする漢方を使います。

脾が弱い方は痩せ型の方が多いですが、太っていても脾が弱いケースもあります。

白朮(びゃくじゅつ)や茯苓(ぶくりょう)の生薬が入った漢方を使うことで脾を強化させることができます。

胃腸を強くすることは漢方の得意分野の一つです。

沢山の漢方があるため、専門の方と相談して適切な漢方を使うことをお勧め致します。

生活をしている上ではどんなに気をつけていてもストレスによる緊張を全て回避する事は難しいと思います。

そのため、ストレスに寛容な『脾(胃腸)』を作ることが非常に大切です。

ストレスを感じても胃腸が動じにくくなることで精神的なトラウマも徐々に薄くなっていき過度な緊張も減っていきます。

脾を強くすることは、胃腸の吸収力を上げることにもなるので食べ物の栄養が身体にしっかり吸収されやすくなる身体へと変化します。

身体が元気になったと実感される方もいらっしゃいます。

また、患者様の身体の状態に応じて肝の働きをサポートする漢方も併用して使います。

その際には、柴胡(さいこ)という生薬が入った漢方を選ぶことが多いです。

最後に、ご理解いただきたいこととして

「一刻も早くピタッとすぐにお腹の不調を治したい」というお気持ちを抱くのは当然だと思います。

しかしながら、漢方薬を用いた治療では、根本原因を探りその原因や患者様の生活環境などに合わせて適した漢方をお出しいたします。

そこから定期的なカウンセリングを行わせて頂き、症状の改善・その時の生活環境に合わせ漢方の種類や量をオーダーメイドで変えていきます。

根本原因の根治を行う体質改善は、どうしても時間がかかってしまいます。

漢方の良いところは、老若男女問わず使え、小さなお子様にも服用いただけます。また、病院で処方されたお薬(西洋医学の薬)を服用しながら、漢方を取り入れることも可能なため、病院で処方されたお薬を飲みながらじっくり漢方を取り入れ体質改善を目指す患者様もいらっしゃいます。

※病院で処方されたお薬と併用された方は必ずカウンセリングの際にお知らせ下さい。お薬手帳などご持参いただけるとスムーズです。

症状がなかなか改善されない方や漢方の観点から原因の根治を行い体質改善をされたい患者様は、漢方薬局でカウンセリングを受け漢方を取り入れ、脾を強くしてストレスに負けにくい胃腸作りをじっくり行っていただく事もを推奨させて頂いております。

私たち、漢方ツヅノ漢方薬局では70年以上も漢方相談を行い多くの患者様の体質改善をサポートしてきました。

漢方相談では専属の相談員が問診をしっかりと行い、その時の患者様の症状や生活環境に合った漢方をオーダーメイドで作りご提案しております。漢方を取り入れるのが初めての方はわからないことが多くあると思いますので、服用開始後もLINEでちょっとしたご質問などもいつでもお気軽にご相談もいただけます。

また、私たち漢方ツヅノ薬局では、お店に訪問いただき漢方相談を行いますが、訪問が難しい方、お仕事が忙しくて夜時間がなかなか作れない方、遠方の方でも気軽に漢方相談ができるようにオンラインでも漢方相談を行なっております。

是非、一度お気軽に『漢方ツヅノ薬局』までご相談ください。


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代表取締役社長 廿野 延和 - Tuzuno Nobuyasu –

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