【定期漢方勉強会】生薬の性質・痛みについて

2025年9月13日開催の勉強会のテーマは、「生薬の性質と痛みについて」。

廿野延和先生の勉強会でした。

生薬とは?

生薬は植物、動物、鉱物などの自然由来で、漢方薬の原料になる物質です。これら生薬の効能を理解した漢方薬剤師が患者様の症状や要望に合わせ複数種類以上組み合わせ調合し漢方薬としてご提供します。

一般的に、漢方薬は西洋薬よりも副作用がなく体への負担が少ないとお薬となります。

生薬の性質について

生薬の性質に関して、桔梗は体の上(上焦)へ牛膝(ごしつ)は体の下(下焦)へ効果をもたらすと言われています。

例えば、

  • 桔梗湯(ききょうとう)
    桔梗と甘草が含まれている漢方方剤で、喉の痛みや咳に有用とされています。
  • 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
    牛膝と車前子(しゃぜんし)に八味地黄丸(はちみじおうがん)の成分が加わった方剤で、腰痛、排尿障害、足のむくみなどに有用とされています。 

今ではインターネットが発達しているため、検索をすれば情報はたくさん出てきます。

しかし、漢方方剤の効能をそのまま覚えるのではなく、この漢方薬はどのような生薬が含まれていて、それぞれの生薬はどのような効能のある薬なのか更に深く生薬単位で理解を深めていくとより漢方を楽しく知ることができます。

『痛み』について

『不通則痛(ふつうそくつう)』と言う言葉をご存知でしょうか?

これは東洋医学における痛みの考え方の一つで、「通るべきものが通らないと痛みが出る」という考え方です。

普段、正常に通っているものが、何かの原因で通れなくなり痛みが生じると言うことです。

この痛みの質は、根本的な原因によって異なります。

例えば、

  • 張痛(ちょうつう):ストレスなどによる気の滞りで生じる張るような痛み
  • 刺痛(しつう):体内の脂質が多く血液がドロドロしている方など血の滞りにより生じる鋭い痛み etc.

他にも朝方や夜中など痛む時間帯・痛む箇所などによっても痛みの感覚は異なってきます。

そのため、漢方相談に来られたお客様には、しっかりと時間をかけて問診をさせていただき、情報を聞き取り確認することが重要になります。多くの場合メインの症状以外にも気になる症状を複数抱えていらっしゃる方は沢山いらっしゃいます。

当店では、お客様の主訴(メインのご症状)が何か?根本的な原因はどこにあるのかを導き出し、そこから複数の生薬を調合し漢方薬をお作りいたします。

また、私たち漢方ツヅノ薬局は平和島本店田町店の2店舗を都内に構えており、それぞのお店で漢方相談を受け付けております。

漢方相談は、電話やメールだけでなく、LINEでも可能です。また、普段お忙しくてなかなかお店まで足を運べない方や遠方の方でも気軽にご相談ができるようにオンライン相談もございます。

お客様のご都合に合わせて、気軽にご相談いただけると嬉しいです。


平和島本店 1階 市販漢方薬の販売/相談室
平和島本店2階 漢方相談室 
田町店 漢方相談スペース

【漢方ツヅノ薬局】漢方相談をご希望の方はLINEよりオンライン予約が可能です。

平和島本店 LINE公式:https://lin.ee/P9d7fDp
田町店 LINE公式:https://lin.ee/Fdtmmfk

※ LINE公式よりオンライン予約する方法はこちら

漢方相談前にお問い合わせをされたい方は
お問い合わせページよりご連絡いただく、もしくは当薬局代表電話(03-3765-5151)まで直接お電話ください。

皆様からのご相談やお問い合わせお待ちしております。

『ツヅノ薬局』のニュース/症例&ブログ記事のシェアは↓↓こちらから↓↓
  • URLをコピーしました!