【今週の漢方】夏の疲れと秋への準備

連日の残暑、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週は「夏の疲れとこれから訪れる秋への準備」について漢方を絡めたお話をさせていただきます!

今までも何度か書かせて頂いておりますが、
夏バテとは暑さによってついつい摂取してしまうアイスやジュースなどの冷たいものや甘いものが脾胃に負担がかかるため弱り、寒湿困脾(かんしつこんぴ)の状態となります。そのため、食べ物から得られる気や津液(=水分)の運用が上手くできなくなり体力不足となり疲労感を感じるようになることです。

漢方治療において用いられる五行説には季節を5つに分類する五季(ごき)という考え方があります。

五季は「春」、「夏」、「長夏(ちょうか)」、「秋」、「冬」に分けられます。

今の時期は『長夏』に該当し、長夏は『土』に属しており土は『脾胃(ひい)』のを指します。

脾胃(=胃腸)が影響を受けやすい時期、つまりは弱りやすい時期なので普段よりも胃腸を労る生活が必要になります。

五行説】とは?

5つの元素「木・火・土・金・水」は人間の生活に不可欠なもので、その元素は一定の法則で互いに影響を与えあいながら、変化し、また循環しているという思想です。

蒸し暑さによる外湿(がいしつ)も脾が弱り体内に湿気が充満する脾虚湿実(ひきょしつじつ)という状態を招くためその日の天候によっても体調が左右される方もいます。

脾は湿気が苦手とされているため、漢方では水捌けをよくさせる利湿作用のある生薬や乾燥作用のある生薬を使い湿気対策をとります。

白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、人参などが入った漢方を使って脾を立て直し、補気益気(ほきえっき)することで疲労感は軽減していきます。

また、飲食では冷たいものを避け、特に夕方以降の食べ過ぎ飲み過ぎは禁物ですので十分にお気をつけください。
お風呂に浸かったり適度な運動で汗を流すことも重要なことです。

もうしばらくすると長夏の時期も終わり秋へと移行します。

秋は乾燥により潤い(津液)が減りやすくなります。
秋の気配が近づいてきたら補気と補陰がおすすめです。

気と陰がしっかり体内にあれば乾燥由来の風邪の予防にも繋がります。

気と陰を補う漢方では生脈散(しょうみゃくさん)という漢方がよく使われます。
潤いを与えてくれる果物には梨やライチ、干し柿などがあります。

季節の節目は体調を崩しやすいので慎重にお過ごしください。


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