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今年最後の勉強会、今月のテーマは「更年期障害」です。
「更年期障害」は女性ホルモンの減少から起こる病気で、一般的に女性のイメージが強いですが、男性がなることも少なくありません。
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女性の更年期障害の症状と用いる効果的な漢方薬とは?
女性の場合は閉経前後に発症することが多く、症状は以下のようなものになります。
- ホットフラッシュ
- イライラ、気分の落ち込み
- 多汗
- 肩こりや頭痛、めまいなど
女性の更年期障害で最も特徴的な症状は「ホットフラッシュ」です。
ホットフラッシュ・・・簡単に説明すると上半身がほてり、汗が出て止まらないという症状のこと
漢方(中医学)の観点から分析をすると、ホットフラッシュは「肝の失調」であり、上半身のほてりを「気滞(きたい)」、下半身の冷えを「気虚(ききょ)」と捉えます。
- 気滞・・・「気」の巡りが滞っている状態を指します
- 気虚・・・「気」が不足した状態を指します
効果的な漢方薬
「肝の失調」を改善するための漢方として以下を中心に用います。
- 疏肝理気(そかんりき)の漢方薬(四逆散(しぎゃくさん)
- 抑肝散(よくかんさん)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
- 釣藤散(ちょうとうさん) etc.
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その他、ほてりが強い場合は「清熱薬」
気血が足りない場合は「補気・補血薬」を組み合わせます。
男性の更年期障害の症状と用いる効果的な漢方薬とは?
一方、男性の場合は40~50代から発症することが多く、女性がなるイメージが強いことから男性自身の自覚症状がないことも多いです。
主な症状としては以下のようなものになります。
- やる気が出ない
- 集中力や記憶力の低下
- 性欲の減少
- 不安感
- 不眠 etc.
男性の場合は、「ストレス」や「環境の変化」なども一つの原因としてありますが、真面目で几帳面、責任感が強い、ストレスを抱えやすい人がなりやすいと言われています。
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効果的な漢方薬
男性のケースでは、特に気力の低下(気虚)が目立つため、気を補う生薬(人参、大蒜など)や漢方薬を選びます。
ストレスによる症状を「肝の失調」と捉え、「疏肝理気(そかんりき)」の漢方薬を合わせて使います。
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不安感、不眠、動悸の症状には、精神を安定させる安神薬(茯苓:ぶくりょう、竜骨:りゅうこつ、牡蠣:ぼれい、など)を選びます。
一言で「更年期障害」といっても、症状は千差万別です。
男性と女性という性別の違いだけでも、症状の特徴は異なりますし、そこからさらにその人の性格や環境により症状がそれぞれ変わってきます。
そのため「一人ひとりの主訴、症状をしっかり聞いて把握することが大切」と廿野先生は強調されていました。
特に男性の更年期障害は、症状がゆっくり進行するため気づきにくいことが多くあります。
漢方ツヅノ薬局では、女性だけでなく男性の体調不良やお悩みのご相談も得意としております。
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代表取締役社長 廿野 延和 - Tuzuno Nobuyasu –